永遠の少年
[最後の記憶...]
[ねえ君...生きてるのって楽しいかい...?]
「人はさぁ...無意識の内に闇を照らすのを避けてるんだ
照らされざる闇はより昏く深くなってゆくって知ってたかい?
闇なんてさぁ...抱えてないような顔をして日々を生きてる
そんな君の中はとても居心地が良いんだ...」
[ねえ君...生きてるのって楽しいかい...?]
「どんな闇を用いても闇の深さは測れないんだ...でも
そのことに気付いた時にはもうそこまで届く光は抱けないのさ
例えば君がいなくなったって誰も困りはしないんだよ
唯忘却と喪失の狭間で揺れるだけ...それだけなんだ・・・」
「奪い続ける物語を・・・」
「忘れ続ける物語を・・・」
「失い続ける物語を・・・」
「幻想の名を騙りそこに在る現実を・・・」
[ねえ君...生きてるのって楽しいかい...?]
「君はさぁ...自分ひとりで生きてるつもりなんだろうけど・・・
君が生きる為にどれだけの命が奪われるのか知ってるかい?
そして...それはこれからも続いてゆく物語・・・
気持ち悪いよね...それって凄く気持ち悪いよね?」
「えっ...どうしたら良いかって?」
「...そんなの簡単さ」
「君はまだ解らないないのかい?」
「そうさ...いなくなっちゃえば良いんだよ・・・」
「...逃げるのかい? 何処まで逃げたって無駄さ
僕は君の中にいる...そして彼の中にも...彼女の中にもね
喪失の地平線は第三の幻想を纏い 何処にでも現れるんだ
君が『生きたい』と願い続ける限り
『Lost』(ここ)からは逃げられないのさ・・・」
[ねえ君...生きてるのって楽しいかい...?]
[失うまで 逃がさない]
[失うまで 逃がさない]
記憶とは澱まないよう流れ続ける水のような詩なのさ
例えその流れが止まったとしても
そこは終わりの場所じゃないんだ
君の中の円盤が廻り出せば 水は再び流れ幻想を奏で出す
そして君は...何度でも『Lost』(ここ)に戻ってくる・・・」
[ねえ君...生きてるのって楽しいかい...?]
[失うまで 逃がさない]
[失うまで 逃がさない]
[ねえ君...生きてるのって楽しいかい...?]
[失うまで 逃がさない]
[失うまで 逃がさない]