恋人を射ち堕とした日
[二番目の記憶]
弓がしなり弾けた焔 夜空を凍らせて
凛と蒼く別離の詩(わかれのうた)を 恋人(あなた)を射ち堕とす・・・
遠い日の忘れ物 引き裂かれた傷痕
呪われし約束をその胸に宿して
「避けられぬ終焉は せめて愛しいその手で・・・」
抗えぬ衝動の闇が彼を包んだ・・・
歪む世界螺旋の焔 輪廻を貫いて
凛と緋く血塗れくちづけ 恋人(あなた)を射ち堕とす・・・
[忘レモノハ在リマセンカ…]
古の伝説 その魔物に傷を負わされた者は
呪いが全身を駈け廻り
やがては同じ魔物に成り果てるだろう・・・
[その傷を負ったのはいつ?]
それは二人が出会ったあの日まで遡る
彼が彼女を助けた時に負った傷
全ては出会った時から始まっていた・・・
[出逢いは喪失への約束]
枯れ果てた涙は 哀しみの蒼い焔を宿し
銀色に輝く矢を放つ
何度でも 唯...彼が息絶えるまで・・・
(Lost...)
愛する人を失った世界には
どんな色の花が咲くだろう?
月を抱いた十字の焔 茨を捲きつけて
凛と白く最期の弓矢(Arrow) 私を射ち堕とす・・・
[愛する人を失った世界には どんな色の花が咲く…]*8